七夕の物語において、主役である織姫(織女星・こと座のベガ)と彦星(牽牛星・わし座のアルタイル)の仲を取り持つ唯一の存在がカササギです。天帝の怒りに触れて天の川の東と西に引き離された2人は、川幅があまりに広く、自力で対岸へ渡ることができません。
そこで年に一度、旧暦7月7日の夜にどこからともなく飛来するのがカササギの群れです。彼らは互いの翼と翼を広げて固く連結させ、天の川の上に長大な生きた橋を架けます。この橋を渡ることで、2人は無事に年に一度の逢瀬を果たすことができるのです。
一見するとロマンチックな神話ですが、カササギの献身は凄まじく、伝説では「織姫と彦星がカササギの頭を踏みしめて川を渡るため、七夕が明けるとカササギの頭の羽毛が抜け落ちて禿げてしまう」という生々しい伝承まで残されています。