誌面でトップクラスの存在感を発揮する一方で、彼女の眼差しは常に「演技」の現場へと向けられていた。モデルとして得た知名度に甘んじることなく、小さな役や単発ドラマの現場に足繁く通い、泥臭い下積みを重ねる。連続テレビ小説『あさが来た』でのヒロイン抜擢は、そうした地道な努力が大きな花を咲かせた決定的瞬間だった。
セリフの行間を読ませる繊細な表情の変化や、立ち姿だけでキャラクターの背景を感じさせる佇まい。それらはすべて、一瞬のシャッターチャンスに全神経を集中させていた雑誌撮影の経験が下地にある。モデル時代の遺産を演技のエネルギーへと見事に転換させてみせたのだ。