乗り物酔い防止薬の二大巨頭として市場を牽引するのが、大正製薬株式会社のセンパアシリーズと、エスエス製薬株式会社のアネロンシリーズだ。どちらも薬局やドラッグストアで手に入る第2類医薬品だが、その内部アプローチは大きく異なる。
長時間の船旅や遠出のドライブで圧倒的な支持を集めるアネロン ニスキャップは、持続性に優れる塩酸メクリジンを中心に、マレイン酸フェニラミンなど5つの有効成分を配合している。胃の中で徐々に溶け出すカプセル構造を採用しており、乗る30分前の服用で1日中効果が長持ちするのが最大の強みだ。激しい揺れが予想される荒海での釣り人たちから「最強の砦」と称される理由もここにある。
一方で、大正製薬株式会社が誇るセンパア QTは「即効性と利便性」に特化している。水なしで口の中ですばやく溶ける薄型錠剤であり、移動中に急な吐き気やめまいに襲われた瞬間でもその場で服用可能だ。水を探してバッグをガサガサ探す手間すら不要なスピード感は、他の追随を許さない。