アース・ウィンド&ファイアー「宇宙のファンタジー」日本席巻の真相

アース・ウィンド&ファイアー「宇宙のファンタジー」日本席巻の真相

アース・ウィンド&ファイアー「宇宙のファンタジー」日本席巻の真相の全体像を詳しく解説してご紹介します。

Q1:原題が「Fantasy」なのに、なぜ日本盤だけ「宇宙のファンタジー」という邦題になったのですか?
A1:アルバム『All 'N All』のジャケットが長岡秀星氏によるエジプトのピラミッドや近未来の宇宙空間を描いた壮大なアートワークであったこと、さらに1970年代後半の日本で『未知との遭遇』や『宇宙戦艦ヤマト』などのSF・宇宙ブームが巻き起こっていたことから、当時のCBS・ソニーのディレクターが視覚的イメージと世相を直感的に結びつけて命名しました。このドラマティックな邦題が日本のリスナーのイマジネーションを刺激し、大ヒットの大きな要因となりました。

Q2:「宇宙のファンタジー」が使われた代表的な日本のテレビCMや番組タイアップは何ですか?
A2:最も有名なものとして、スズキのコンパクトカー「スイフト(SWIFT)」のテレビCMソングとしての長期起用が挙げられます。スピード感あふれるベースラインと高揚感のあるサビが疾走する車のイメージと完璧に合致し、2000年代以降の若い世代にも認知が爆発的に広まりました。また、フジテレビ系『SMAP×SMAP』をはじめとする数々のバラエティ特番や音楽番組のオープニング等でも頻繁に使用されています。

Q3:フィリップ・ベイリーの高音パートは地声ですか?それとも完全に裏声ですか?
A3:基本的には極限まで鍛え上げられた「ファルセット(裏声)」および「ヘッドボイス」を駆使しています。フィリップの卓越した技術は、息漏れのない強靭な声帯閉鎖によって裏声に豊かな倍音と太い芯を持たせている点にあり、聴き手に細さを感じさせない圧倒的な音圧を実現しています。この歌唱法は現代のR&Bシンガーにも多大な影響を与えています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。