なぜ家電製品にはアース線の接続が推奨されているのか。その根拠は、国民の安全を守るために定められた電気設備技術基準にある。特に湿気や水気の多い場所では、電気抵抗が下がり人体に電流が流れやすくなるため、法律レベルでの対策が求められているのだ。
経済産業省が公表する過失事故の事例集や、専門機関がまとめた電気安全ガイドを紐解くと、漏電事故の恐ろしさが浮き彫りになる。絶縁体の劣化や結露によって外漏れした電流は、触れた瞬間に人体を突き抜ける。最悪の場合、心室細動を引き起こし命に関わることもある。さらに、微小な漏電が埃や壁面に熱をため込み、出火に至るケースも報告されている。白物家電業界のメーカー各社がアース線の装着を強く促すのは、決して単なるポーズではない。