スタジアムやアリーナで開催される競技大会において、「観客による写真撮影」をめぐるルールは抜本的な変革を迎えています。「客席から自由に撮影してSNSに投稿しても問題ない」という認識は、現在のスポーツ界では完全に通用しない誤解です。
日本陸上競技連盟をはじめとする各統括団体は、競技場内における超望遠レンズの使用制限や、特定アングルからの撮影禁止、場合によっては観客席からのスマートフォン撮影を除く一切の撮影機材持ち込みを禁止するなど、厳しいガイドラインを設けています。不審な撮影行為に対しては、警備員によるデータの即時確認や退場処分、悪質な場合は警察への通報措置が徹底されています。
さらに、法的な枠組みにおいても、性的な意図を持ってアスリートの競技服姿などを盗撮・拡散する行為は「撮影罪(性的姿態撮影等処罰法)」の適用対象となり得ます。インターネット上にアップロードされた画像を軽い気持ちでリポスト・リツイートする行為であっても、権利侵害の共犯とみなされ民事・刑事上の責任を問われるリスクがある点は、すべてのネットユーザーが認識しておくべき重大なポイントです。