複数回感染において最も警戒すべきは、急性期を脱した後に現れる中長期的な健康リスクです。米セントルイス・ヘルスケア・システムなどの大規模コホート研究では、感染回数が増えるごとにコロナ再感染時の重症化リスクや入院リスク、さらにはコロナ複数回感染による死亡率リスクが段階的に上昇するという衝撃的なデータが示されています。
特に深刻なのが、コロナ複数回感染に伴う後遺症(Long COVID)の発症率です。一度の感染でも倦怠感、ブレインフォグ(脳の霧)、呼吸苦、味覚・嗅覚障害などが長引くことがありますが、感染を2回、3回と繰り返すたびに、これらの後遺症が新規に発症したり悪化したりする確率が積み重なっていきます。
ウイルスが血管内皮細胞を傷つけることで引き起こされる微小血栓や慢性的な炎症は、心不全、脳卒中、糖尿病、自己免疫疾患の発症リスクを長期にわたって押し上げます。「急性期の症状が軽かったから問題ない」と安心するのではなく、感染を繰り返すこと自体が全身の臓器に与える見えないダメージを直視しなければなりません。