本作のクライマックスにおいて、観客に最大のショックを与えたのが水野のあまりにも残酷な最期です。山王会本家の狡猾な罠と裏切りによって大友組は壊滅状態へと追い込まれ、愛人のマンションに潜伏していた水野もついに捕らえられてしまいます。
人気のない山道に連行された水野は、首に頑丈なロープを巻かれ、その端は後方のガードレールに強固に結びつけられました。そして敵の組員が乗る車が急発進した瞬間、引きちぎられるように首を切断されて即死するという、日本映画屈指のショッキングな処刑が執行されます。
なぜこのような残虐な手口で殺害されたのか。その理由は、山王会内部の権力争いにおいて「大友組の残党を徹底的に見せしめとして処分する」という冷酷なメッセージと、裏切りを画策した加藤(三浦友和)らの底知れない悪意を演出するためでした。大友組の武闘派筆頭として恐れられていた水野だからこそ、一切の反撃を許さず無残に命を奪う結末が描かれたのです。