映画『アウトレイジ』屈指の名場面であり、多くの観客を恐怖のどん底に突き落としたのが、行きつけの歯科医院で起きた村瀬への拷問シーンです。
山王会本家の意向を受けた池元組組長・池元(國村隼)の筋書きにより、池元組の傘下である大友組組長・大友(ビートたけし)から執拗な嫌がらせを受けていた村瀬組。事態を収拾しようと焦る村瀬でしたが、無防備な治療中に大友組の襲撃を受けます。
治療台に拘束され、逃げ場を完全に失った村瀬に対し、大友は手加減なしに高速回転する歯科用ドリルを口内へ突っ込みます。甲高い機械音とともに飛び散る鮮血、そして村瀬の籠もった絶叫――。直接的な破壊描写をあえて音と血しぶきで見せる北野武監督ならではの演出が、観る者の想像力を掻き立て、邦画史上に残る伝説の拷問シーンとして語り継がれることになりました。