韓国ドラマ界において、イ・セヨンは「台本選びに狂いがない女優」「数字(視聴率)と作品性を両立させる実力派」として確固たる評判を確立しています。
その名を不動のものにしたのが、最高視聴率17.4%を記録したメガヒット時代劇『赤い袖先』(MBC)です。自らの人生を主体的に生きようとする宮女ソン・ドクイム役を演じ、世孫(のちの正祖)イ・サンとの悲しくも美しい愛の行方を圧巻の表現力で描き切りました。この作品でイ・セヨンは「MBC演技大賞」最優秀演技賞を受賞し、名実ともに「時代劇クイーン」の称号を確固たるものにしました。
彼女の演技が高く評価される理由は、単なる美しさにとどまらない「感情のグラデーションの細やかさ」にあります。時代劇『王になった男』や『烈女パク氏契約結婚伝』をはじめ、現代劇の『医師ヨハン』『カイロス〜運命のタイムリミット〜』『メモリスト』に至るまで、ジャンルを問わず役に完全に没入する憑依型の演技は、共演者や監督陣からも絶賛されています。目の光やわずかな呼吸の乱れで心情を伝える高い技術は、幼少期から現場で培われた経験の賜物です。