中華徳大を語る上で絶対に外せない金字塔が、看板メニューの「ほうれん草炒飯」と、そこに施すらんらんトッピングです。券売機の前に立つ客の実に7割以上がこの組み合わせをセレクトします。提供された瞬間のビジュアルは、従来の炒飯の概念を根底から覆す鮮やかさを放っています。
ベースとなる炒飯には、細かく刻まれたほうれん草が惜しげもなく混ぜ込まれ、翡翠(ひすい)のような鮮烈な緑色に染まっています。青臭さは微塵もなく、葉野菜が持つほのかな甘みと水分が、高温で炒められた米のパラパラ感の中にしっとりとした瑞々しさを宿らせます。さらに炒飯の頂には、濃い甘辛ダレでじっくりと煮込まれた豚バラ肉の角切りが贅沢に鎮座。この豚肉のタレが米にじんわりと染み出し、食べ進めるごとに味の変化を生み出す構造になっています。
そして、この完成された宇宙をさらに異次元へと押し上げるのが「らんらんトッピング」です。注文が入るたびに小鍋に卵液を注ぎ、強火でサッと半熟状にまとめた炒り卵を豪快に被せる追加カスタム。スプーンを差し込むと、表面は極上のトロトロ食感を保った半熟卵、その下から湯気を吹き上げる熱々の翡翠炒飯、そして濃厚な豚バラ肉が渾然一体となって口内へ押し寄せます。パラパラ、しっとり、ふわとろの三重奏が織りなすテクスチャーの妙は、他店では決して味わえない唯一無二の食体験を約束してくれます。