Q1:職場や学校などの日常生活で、周りの人にうつしてしまう危険性はありますか?
A1:日常生活における通常の接触(同じ食器での食事、握手、入浴、電車のつり革など)で感染することはまずありません。両ウイルスとも唾液や汗などを介して空気感染することはなく、感染経路は基本的に「血液や体液の直接的な侵入」に限られます。歯ブラシやカミソリの共用を避け、出血した血液に素手で触れない配慮さえ徹底していれば、家族や同僚と完全に通常の社会生活を送ることができます。
Q2:自治体の肝炎検査で「陽性」と判定されたら、即座に肝硬変や肝がんになってしまうのでしょうか?
A2:陽性判定イコール即座の死や重症化ではありません。「HBs抗原陽性」や「HCV抗体陽性」は体内にウイルスが存在すること(または過去に存在したこと)を示すサインであり、現在の肝臓の炎症度合いを示すものではありません。速やかに消化器内科や肝臓専門医を受診し、精密検査(ウイルス量測定や腹部エコー、線維化測定)を行えば、飲み薬による治療や経過観察によってがん化をほぼ完璧に抑え込むことが可能です。
Q3:大人になってからでもB型肝炎ワクチンを打つ価値はありますか?
A3:極めて高い価値があります。B型肝炎ワクチンは合計3回の接種で約90%以上の人が強力な免疫(HBs抗体)を獲得できます。医療従事者だけでなく、パートナーとの性生活における感染予防、海外渡航時の不慮の事故や医療処置への備えとしても絶大な効果を発揮します。C型にはワクチンが存在しないからこそ、予防できるB型肝炎を確実に防いでおくことは最大の防衛策となります。