八代亜紀の写真集がなぜ高騰?『熱情』の真相と若い頃の美貌に迫る

八代亜紀の写真集がなぜ高騰?『熱情』の真相と若い頃の美貌に迫る

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ファンの間で今なお神格化されているのが、1984年に講談社から上梓された八代亜紀写真集熱情です。当時34歳、歌手として頂点を極めていた彼女が、日本を代表する写真家・立木義浩氏のレンズの前に立ち、自身の肉体を大胆に開放した一冊でした。ネット上の一部では八代亜紀ヌード写真集の真相としてセンセーショナルな噂が飛び交うことも少なくありませんが、実際の紙面が放つ空気感は卑俗なエロティシズムとは対極に位置しています。

当時の報道資料や本人のインタビュー回想録を紐解くと、八代さんは撮影に際して次のような言葉を遺しています。「着物を着て哀愁を歌う八代亜紀だけでなく、一人の成熟した女性として、今この瞬間にしか残せない命の輝きを形にしておきたかった」。その宣言通り、写真集に収められたカットは、自然光と深い陰影の中で浮かび上がるしなやかな背筋、透けるランジェリー、シーツ越しに暗示される肢体の曲線美であり、陰部や直接的な露出を見せるヘアヌードではありません。

それは猥雑さを完全に排除した、極めて純度の高い「官能と造形美の探求」でした。歌謡界の女王が保守的な演歌のイメージを自ら打ち破り、自立した女性の美しさを堂々と提示したこの試みは、昭和の芸能ジャーナリズムに大きな衝撃を与えました。この気品に満ちた佇まいがあるからこそ、刊行から40年以上が経過した現代においても、古びるどころか新たな芸術的価値を帯びて鑑賞されているのです。

山田 真由
著者

山田 真由

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