「ばきる(バキる)」は、名詞や形容動詞的な表現が動詞化した若者言葉・ネットスラングの代表格です。単一の固定された意味を持つのではなく、発話されるコミュニティや文脈によって全く異なる現象を指す多面的な言葉として定着しています。
現在、ネット上やストリートカルチャーで確認されている「バキる」の主な使われ方は、大きく分けて次の4つのカテゴリーに集約されます。
- 極度の覚醒・興奮状態:徹夜、高濃度カフェインの摂取、アドレナリンの分泌などによって「目が血走り、瞳孔が開き、異様な集中力やテンションになっている状態」を指す表現。
- 漫画『刃牙』的な状態変化:板垣恵介氏の格闘漫画『グラップラー刃牙』シリーズに登場するキャラクターのように、筋肉が過剰にパンプアップしたり、鬼気迫る形相・ファイティングポーズをとったりすること。
- 対戦ゲームにおける防御崩壊:『大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)』シリーズなどで、シールド(防御)を削りきられて「シールドブレイク(気絶状態)」を起こす、または起こさせること。
- 物理的な破損・破壊:スマートフォンの画面がクモの巣状に割れること(バキフォン化)や、プラスチックパーツなどが完全に破損することを指す俗語。
特にZ世代を中心とするSNSユーザーの間では、「昨日エナドリ2本飲んで課題やってたら完全にバキった」のように、1つ目の「覚醒・ハイテンション」の意味で使われる頻度が最も高くなっています。