2006年、坂本龍一は音楽の新たなあり方を模索し、独自レーベル「commmons(コモンズ)」を立ち上げた。脱資本主義的な音楽の循環を目指し、「共有財(commons)」に由来する名を冠したこのプロジェクトにも、彼の家族や伴侶たちの思想が色濃く反映されている。
単なる音楽制作にとどまらず、森林保全や環境運動、社会発言へと傾倒していった坂本の活動を、周囲のパートナーたちは常に理解し支えた。commmonsはレコードレーベルの枠組みを超え、坂本が思い描いたカルチャーの共有地として機能し、今なお彼の意志を次世代へ手渡す拠点となっている。