現在の機能的で美しい阪急伊丹駅を語る上で欠かせないのが、阪急伊丹駅 震災 復興の経緯です。この駅は、阪神・淡路大震災からの都市再生を象徴する歴史的モニュメントでもあります。
1995年の壊滅的倒壊から「リータ」誕生までの奇跡
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災において、旧阪急伊丹駅の高架駅舎は1階部分が完全に圧壊し、線路とホームが崩落するという甚大な被害を受けました。阪急電鉄の全線網の中でも最大級の被災現場の一つとして当時のニュース特番や報道記録に深く刻まれています。
震災後、鉄道関係者と地元自治体は不眠不休の復旧工事を展開しました。震災からわずか2ヶ月後の1995年3月には約400m手前に仮設ホームを設置して運行を再開。その後、抜本的な土地区画整理と駅前再開発事業を一体的に推進し、1998年11月、強固な耐震基準と先進のユニバーサルデザインを備えた新駅舎および商業施設「Reita(リータ)」がグランドオープンを果たしました。
倒壊の教訓から生まれた現駅舎は、免震・耐震構造の最高水準を満たしているだけでなく、災害時の一時避難拠点や物資補給拠点としての都市機能を担うよう設計されています。過去の試練を乗り越えたからこそ、駅全体に強靭な防災設計が息づいています。