阪南大学高校の教育体制を把握するうえで外せないのが、「文理特進コース」と「総合進学コース」という明確な2系統のコース編成です。大阪府内の私立高校受験市場において、両コースは要求される学力基準も入学後のカリキュラムも大きく分かれています。
大手進学塾の公開データや大阪府進学模試の追跡調査によると、文理特進コースの偏差値は53〜56程度。国公立大学や関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)といった難関私立大学への一般入試現役合格をターゲットに据えています。朝の小テストや放課後講習、長期休暇中の進学補講がカリキュラムに組み込まれており、進学校としての学習量を確保する体制が整えられています。
一方、総合進学コースの偏差値は46〜49程度で推移しています。こちらは基礎学力の定着を重視しつつ、併設校である阪南大学への進学や、指定校推薦枠を活用した私立大学進学、さらに活発なクラブ活動との両立を目指す生徒が集まります。実質的な学力差は偏差値で7〜8ポイントほどの乖離があるため、「同じ高校であっても教室の空気感は全くの別物」というのが現場を取材して得られた共通の証言です。
公立高校の併願先として検討する場合、文理特進であれば旧第8学区・第7学区の中堅上位校を受験する層の受け皿となり、総合進学であれば地域の中堅公立校を受験する生徒の手堅い併願校として定着しています。