救急救命の現場に運ばれた患者の意識レベルを測るため、医師は主に2つの指標を用いる。日本独自の「ジャパン・コーマ・スケール(JCS)」と、国際基準である「グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)」だ。
JCSは「3-3-9度方式」とも呼ばれ、刺激を与えなくても覚醒している状態から、痛み刺激にも全く反応しない状態までを分類する。一方でGCSは、開眼・言語反応・運動反応の3項目を点数化し、より細かく脳のダメージを評価する。救急車の中で救急救命士が「JCS-300」と無線で叫ぶとき、それは患者が最も深い昏睡状態にあることを意味し、一秒の猶予もないことを示している。