揺れが収まり園児の安全を確保した後の最重要課題が、保護者への引き渡しです。大規模地震では通信網が麻痺し、交通機関がストップすることを前提に保育園の地震引き渡し訓練の流れを構築しなければなりません。
実際の引き渡し手順では、園児を待機させる「安全ゾーン」と保護者を受け入れる「受付ゾーン」を明確にゾーニングします。混乱に乗じた連れ去りや誤認引き渡しを防ぐため、事前に登録された身元引受人であるかを「引き渡しカード」や身分証明書で確実に照合するステップを形骸化させてはなりません。
また、園児管理ICTシステムや災害用伝言ダイヤル(171)を用いた安否確認メッセージの発信テストを同時に行い、保護者側にも「どのルートで連絡が届くのか」「何時までに迎えに行けばよいのか」を体感してもらうことが、発災当日の混乱を最小限に抑えるポイントです。