現在のアッズーリを語る上で欠かせないのが、男子イタリア代表注目選手のツートップであるジャンネッリとミケレットの存在です。二人がコートに立っているだけで、対戦相手のベンチには戦術的なジレンマが生じます。
シモーネ・ジャンネッリ:コートを支配する「第5のアタッカー」
10代の頃からイタリア代表の正セッターを務めてきたジャンネッリは、現在キャリアの絶頂期にあります。特筆すべきは、セッターでありながら相手オポジットのストレートを完全にシャットアウトするブロック力と、甘い返球をダイレクトで叩き込む決定力です。現地メディアの特番インタビューにおいて、彼は次のように語っています。
「セッターがボールを配分するだけの時代は終わった。現代の司令塔は相手のブロックシステムを破壊する最初の攻撃者でなければならない」
この言葉通り、相手前衛がトスアップの瞬間までジャンネッリのツーアタックを警戒せざるを得ない状況を作り出すことで、味方スパイカー陣に対して「常に1枚半以下のブロック」を提供する神業を可能にしています。
アレッサンドロ・ミケレット:左利きの至宝が放つ異次元のバレーセンス
211cmの左利きアウトサイドヒッターという、バレーボール史上でも極めて希少なプロファイルを持つミケレット。彼の真骨頂は、高さ任せの力押しではなく、相手ブロックの指先を狙う吸い込みブロックアウトや、軟打を的確にエンドライン際へ落とすインサイドワークにあります。後衛に下がってもリベロと見紛うばかりのレセプションを見せ、バックライトからのパイプ攻撃は相手守備陣の反応を一瞬遅らせます。まさに攻守に隙のない「完全無欠のモダンバレーボーラー」です。