住宅設計の多様化に伴い、バルコニーのバリエーションも広がっています。目的に合わせて選定しなければ、使い勝手やコスト面で大きな差が生じます。
1. 開放感と眺望に優れた「ルーフバルコニー」
下階の屋根(ルーフ)部分を利用して作られる広いスペースをルーフバルコニー(ルーフテラス)と呼びます。通常の張り出し式バルコニーと比べて圧倒的な面積を確保でき、家庭菜園やグランピングなど多目的な用途に向いています。ただし、階下が居住空間であるため、万が一の雨漏り時のリスクが高く、徹底した定期防水メンテナンスが必須となります。
2. プライバシーと耐候性を両立する「インナーバルコニー」
建物の外壁面の内側に引っ込める形で設計されたスペースがインナーバルコニーです。上部に建物本体の屋根がかかっているため、雨天時でも窓を開放でき、天候に左右されず洗濯物を干せる強みがあります。一方で、通常のバルコニーに比べて建築坪単価が約1.5倍近く跳ね上がることや、隣接する室内の採光が遮られやすいというデメリットを考慮する必要があります。