この異例の接近において、中国の習近平国家主席は巧みかつ慎重な立ち回りを続けている。表面上は「中立的立場」を装い、西側諸国からの経済制裁を回避しつつも、実質的にはロシアや北朝鮮への経済的・技術的命綱を提供。エネルギー取引の拡大やデュアルユース(軍民両用)技術の供給を通じて、両国の軍事行動を裏から支える格好だ。
中国が主導する上海協力機構(SCO)の枠組みも、いまや欧米中心の国際秩序に対抗する巨大な地政学的プラットフォームへと変貌を遂げた。多極化世界の名のもとに、安全保障協力を隠れ蓑にした経済連携を拡大。モスクワと平壌を実質的に防衛し、西側の包囲網を無力化しようとする試みが着々と進行している。