日本の業務用厨房機器製造業は長年、過酷な価格競争と製品のコモディティ化に悩まされてきた。ガスレンジやフライヤーといった基本機器の品質差がつきにくくなる中、ただ頑丈な製品を作るだけでは生き残れない時代が到来したのだ。この危機感をいち早く察知したことこそが、経営改革の起点となった。
単なる機器の販売にとどまらず、厨房空間全体の動線設計や省エネルギー化をパッケージで提案するビジネスモデルへの転換。店舗ごとのニーズに細かく応えるカスタマイズ力と、全国を網羅する迅速なアフターサービス網の再構築。これら一連の施策によって、競争他社との決定的な差別化を達成してみせた。