感覚的なイメージで語られがちなベッドタウンですが、行政や都市工学の分野では明確な統計指標が存在します。その代表例が、総務省の国勢調査などで算出される「昼夜間人口比率」です。
昼夜間人口比率とは、その地域に住んでいる常住人口(夜間人口)を100としたとき、通勤・通学で流入する人口を加味した昼間人口がどれくらいの比率になるかを表した数値です。計算式は「(昼間人口 ÷ 夜間人口)× 100」で求められます。
昼夜間人口比率が100%を大きく下回る自治体こそが、まさに典型的な大都市通勤圏の特徴を示しています。たとえば、東京都千代田区や中央区などの都心部は昼間に大勢のオフィスワーカーが集まるため比率が数百%に跳ね上がる一方、近郊の埼玉県八潮市や三郷市、神奈川県逗子市、千葉県浦安市などでは70〜80%台前半まで落ち込みます。住民の多くが朝のラッシュ時に都心へ移動し、夜間に戻ってくる生活実態が、客観的な数値として浮き彫りになっています。