北大工学部を志望する上で、最も正確に理解しておくべきシステムが北海道大学工学部総合入試の移行点制度(通称「移行」)です。
総合入試で入学した理系学生は、1年次の教養科目や基礎科目の成績(GPA)順に希望する学部・学科へ振り分けられます。ここで生じるのが、「工学部に入ったつもりでも、成績が足りなければ希望の学科に行けない」というリスクです。
特に機械知能工学科や情報エレクトロニクス学科の一部コースは移行点が高騰しやすく、1年次から熾烈な成績競争が繰り広げられます。ネット上で「北大の総合入試はつらい」と言われる最大の原因はこの点にあります。入学後すぐに遊びに流されず、1年春学期から高いGPAを維持し続ける自己管理能力が必須となります。
【プロの結論】北大工学部をおすすめできる人・見送るべき人の特徴
▼おすすめできる受験生:
- 旧帝国大学レベルの手厚い研究設備と教育環境をコストを抑えて享受したい人
- 将来的に大学院(修士課程)まで進学し、大手メーカーや先端IT企業の研究開発職に就きたい人
- 1年次に幅広い理工系分野に触れながら、自分の適性を見極めて専門を決めたい人
- 札幌の気候や自然豊かな環境で、自立した大学生活を送りたい人
▼別の選択肢を検討すべき受験生:
- 「特定の専門分野以外は一切興味がない」と決まっており、1年次の移行競争で他学科に回されるリスクを絶対に避けたい人(※この場合は学科指定の個別入試枠や他大学の単一専攻を推奨)
- 寒冷地での生活や冬の雪道通学に強い身体的・心理的ストレスを感じる人
- 学部4年間のみで文系就職を第一希望としている人