北陸新幹線には「かがやき」「はくたか」「あさま」「つるぎ」の4つの列車愛称が用意されています。長野以遠(富山・金沢・敦賀方面)へ向かわず、東京〜長野間を運行する「あさま」は、他の列車種別と運用思想が大きく異なります。
最速達タイプの「かがやき」は全車指定席であり、自由席特急券では乗車できません。「はくたか」は自由席を備えているものの、北陸方面への長距離移動客で常に混み合っています。一方、各駅停車タイプの「あさま」は、高崎〜長野間の各駅に細かく停車するため短距離客の回転が早く、近隣区間を移動する乗客にとって最も使い勝手の良い列車として機能しています。
指定席との料金差は通常期で530円です。「ワンコイン程度の差額なら最初から指定席を取る」という選択肢も当然合理的ですが、あさまの自由席を選ぶ最大の強みは「時間の縛りから解放されること」にあります。予定が前後しやすい出張や、滞在時間を柔軟に変更したい行楽において、どの便にも飛び乗れる身軽さは指定席にはない特権です。