フェスの骨格を成すアーティスト陣のブッキングにも、揺るぎない美学が貫かれている。ハウスやテクノといったダンスミュージックの重鎮から、新進気鋭のインディーズバンド、ジャズ、ヒップホップまで、一見すると多様なジャンルが緻密なタイムテーブルのもとに交差する。メインストリームの流行に安易に流されることなく、独自の美意識でキュレーションされたラインナップは、音楽通の探求心を刺激して止まない。
海外からの注目アーティストと国内の実力派が同じステージで火花を散らし、時間帯ごとにグラデーションのように移り変わる音楽の色彩。夕暮れ時のエモーショナルなライブから夜のディープなDJセットへの移行は、まさに計算し尽くされたドラマのようだ。知らなかった素晴らしい音楽との偶然の出会い。それこそが、このフェスがもたらす最大の歓喜と言える。