本田真凜は2016年に世界ジュニア選手権で優勝を飾り、翌2017年にも同大会で銀メダルを獲得するなど、日本女子フィギュア界の次代を担うエースとして脚光を浴びました。しかし、シニア転向後はジャンプの回転不足判定の厳格化や体型の変化、さらには右肩の脱臼をはじめとする度重なる怪我に苦しめられる日々が続きました。
2026年1月に行われた引退記者会見で、本田真凜は「大学卒業のタイミングで競技生活に一区切りをつけることは以前から決めていた」と明かしました。そこには、メディアの過熱報道による重圧や成績への葛藤を乗り越え、「やり切った」と心から思えるまでリンクに立ち続けた誇りがありました。
練習拠点を米国へ移すなどの試行錯誤を重ね、全日本選手権に連続出場し続けた執念は、単なる「天才少女」の枠を超えた真のアスリートとしての証明でした。自らの意志で幕を引き、晴れやかな笑顔で引退を宣言した姿は、多くのスケート関係者やファンの胸を打ちました。