地元民の気質を語る上で欠かせないのが、名作漫画『博多っ子純情』(長谷川法世作)に活写された、不器用ながら情に厚く、どこか刹那的な人間模様です。高度経済成長期から令和の現在に至るまで、街の景観は大きく変貌を遂げましたが、根底に流れる行動原理には驚くほどの連続性が見られます。
祭り最優先の熱血漢|博多っ子男性の恋愛傾向と評判
博多の男たちを形容する代表的な言葉が「山のぼせ」です。これは博多祇園山笠に寝食を忘れ、文字通り「のぼせ上がってしまう男」を指す博多弁ですが、転じて何かに夢中になると損得勘定を放り出して突っ走る男性全般の気質を指します。 恋愛や結婚生活における博多っ子男性の恋愛傾向と評判には、以下のような特徴が挙げられます。 * 太っ腹で外ヅラが良い:仲間内や後輩の前では絶対に財布を出させず、見栄を張って奢りたがる傾向があります。商人の町で培われた「金は天下の回りもの」という哲学が色濃く、宵越しの銭を持たない気風の良さを見せます。 * 祭りと男の絆が最優先:7月1日から15日の山笠期間中、博多部の男性は仕事や家庭を完全に二の次にする暗黙の了解があります。この時期に「私と山笠、どっちが大事なの?」と問うことは最大のタブーとされ、恋人関係や夫婦関係の破綻リスクに直結します。 * 情に脆く直情径行:駆け引きを嫌い、好意を持った相手にはストレートに気持ちを伝えます。一方で、やや短気で涙もろく、映画やドラマの義理人情の場面で真っ先に落涙するような分かりやすい純粋さを持ち合わせています。
男を立てて実権を握る|博多っ子女性の性格あるある
男性が祭りで派手に神輿を担ぎ、外で派手に振る舞える背景には、それを背後で支え、生活の基盤を磐石にコントロールする女性たちの存在があります。 博多っ子女性の性格あるあるとして知られるのは、いわゆる「博多のごりょんさん(商家を取り仕切る女将)」の精神です。 第一に、彼女たちは外先で徹底して男性の顔を立てます。知人や親族の前では夫を立てて一歩引いているように見せかけながら、家計の財布の紐や家族の重大な意思決定は100%自分が掌握しているというパターンが一般的です。「男を手のひらで転がす」技術に長けており、男性のプライドを傷つけずに実利を取る高度な処世術を身につけています。 第二に、行動力と自立心の高さです。流行への感度が高く、ファッションや食へのこだわりが強い一方で、情に厚く世話焼きです。悩んでいる同僚や友人を見過ごせず、頼まれもしないのに手料理を振る舞ったり、飲み会をセッティングしたりと、コミュニティの潤滑油として機能します。