事態の沈静化を図るべく動き出したのが、AARO(全領域異常解決室)である。全米の空と海、さらには宇宙空間で観測される不可解な現象を一元化して分析するために設立されたこの組織は、毎年のように膨大な報告書を議会に提出している。
彼らが対象とするのは、従来のUFOという呼称に代わるUAP(未確認異常現象)だ。軍のパイロットが撮影した赤外線カメラ映像やレーダーの異常数値を物理法則に照らし合わせて解析する作業が日々続けられている。しかし、航空宇宙産業の巨頭たちが関与する「ブラックプロジェクト」の壁は厚く、AAROの調査も限定的だとする批判は根強い。公表される報告書の多くは「識別可能」として処理されるものの、解明不能な数パーセントの事象の中にこそ、核心的な画像や映像が含まれていると専門家は見ている。