彼の長年にわたるキャリアから、視聴者の満足度が特に高い名作を厳選した。ランキングの第1位に輝くのは、社会現象を巻き起こした『カルテット』だ。唐揚げにレモンをかけるか否かという日常の会話から、人間の業や抱える傷を浮き彫りにする演技はまさに白眉であった。第2位には、奇想天外な世界観を見事に実写化した『岸辺露伴は動かない』が続く。偏屈で自己中心的ながらも美学を貫く漫画家役は、今や彼の代名詞と言っても過言ではない。
さらに、大河ドラマ『おんな城主 直虎』での小野但馬守政次役も忘れてはならない。愛と策略の狭間で散った壮絶な最期は、多くの視聴者の心に深い爪痕を残した。単なる二枚目役に収まらない、歪みや悲哀を孕んだ役柄こそ、高橋一生という役者の真骨頂だ。