限られた床面積を有効活用したい場合、空間を立体的に使う設置方法が選択肢に入ります。複数の部屋にエアコンを設置するファミリー世帯では、エアコン室外機のベランダ2段置き専用ラック(防サビ仕様の積載架台)を導入するのが定番です。上下の機器同士で吹き出し風が干渉しないよう、風向調整板を併用するのが効率低下を防ぐコツです。
一方、床面を完全にフリーにしたい場合は室外機の天吊り金具をベランダ上部に施工する方法があります。ただし、賃貸物件でベランダに室外機が置けない、あるいは追加設置スペースがない場合、勝手に躯体へアンカーボルトを打ち込むことはできません。
マンションのベランダは共用部分(専用使用権付き)であり、消防法上の避難経路に指定されています。避難ハッチの上や隔て板(蹴破り戸)の周囲50cm以上は物を置いてはならないという設置基準が存在します。規約違反や安全上のトラブルを防ぐためにも、設置場所の変更や金具の取り付けは必ず管理組合や大家へ事前に相談してください。