カルチャーの最前線でもベロアの存在感は際立っている。世界的なスタイルアイコンであり、現代のストリートウェアシーンを牽引するトラヴィス・スコットはその代表例だ。彼はステージやプライベートでベロアのセットアップを好んで着用し、足元には希少価値の高いスニーカーを合わせるハイ&ローな着こなしを提示した。彼のスタイリングは、世界中のユースカルチャーに即座に波及している。
ストリートの帝王として君臨するSupremeもまた、毎シーズンのように趣向を凝らしたベロアアイテムを投下している。クラシックなスポーツウェアの文脈を踏襲しつつ、ブランド独自のグラフィックや巧みなカラーパレットを落とし込んだコレクションは、発売と同時に即完売を繰り返す。単なる運動着から、コレクターを熱狂させるハイエンドなストリートウェアへと昇華した好例だ。