1986年11月14日に放送された第718話「そして又、ボスと共に」。このフィナーレの脚本を担当したのは、長年屋台骨を支えた小川英と柏原寛司のタッグでした。
当時、病魔と闘いながら現場に復帰したボスこと藤堂俊介(石原裕次郎)が、殉職していった部下たちの写真を前に静かに語りかけ、再び七曲署の指揮を執るラストシーン。派手な大爆発や全員の死といった安易な破滅ではなく、「事件がある限り、刑事たちの日常と戦いは続いていく」という希望に満ちた結末が描かれました。
14年間の長きにわたり、脚本家たちが紡ぎ続けたのは「事件の解決」ではなく、「人が生き、人が死に、残された者が意志を継ぐ」という普遍的な命のバトンだったことを証明する見事な幕引きでした。