磐越道の通行規制を巡っては、インターネット上やドライバーの先入観に基づく誤解が散見されます。これらを正しく認識していないと、法令違反や重大事故に直結しかねません。
最も多い誤解が、「冬用タイヤを装着していれば、どんな雪道規制でも通行できる」という思い込みです。高速道路における冬期の規制には、「冬用タイヤ規制(すべり止措置)」と、気象庁や国土交通省が異例の降雪時に発令する「チェーン規制」の2段階が存在します。チェーン規制が発令された場合、スタッドレスタイヤを履いていても、タイヤチェーンを駆動輪に装着していなければ物理的に通行できません。この規制境界で多くの車両がUターンを余儀なくされ、料金所付近で深刻な渋滞を引き起こす原因となっています。
さらに、「通行止め区間の手前ギリギリまで走ってから降りたほうが得である」という考え方も大きな盲点です。規制区間の先頭となるインターチェンジ出口は、一般道への合流信号のサイクルが追いつかず、出口渋滞が本線数キロにわたって伸びます。一度この列に並んでしまうと、手前のサービスエリアで休憩することもできず、狭い車内で身動きが取れなくなります。高速道路会社が手前のジャンクションや主要ICでの広域迂回を呼びかけるのは、本線の安全容量を維持するための合理的な防衛策なのです。