「痛くないから」と足の爪の内出血を放置した場合、どのような経過をたどるのでしょうか。結論から言えば、血腫の範囲が小さく(爪全体の20〜30%未満)、激しい痛みや拍動感がなければ、医療機関にかからず自然経過を見守る選択肢が一般的です。
ただし、知っておくべきは爪の内出血が自然治癒するまでの期間の長さです。手の爪が1ヶ月に約3mm伸びるのに対し、足の爪の成長速度は1ヶ月あたり約1.0〜1.5mmと半分以下のスピードにとどまります。根元近くにできた内出血が爪先へと押し出されて完全に消失するまでには、足の親指でおよそ8ヶ月〜12ヶ月(約1年)の歳月が必要です。
経過の途中で起こりやすいのが、足の爪が剥がれる・生え変わる現象です。血腫が爪床と爪甲を広範囲に剥離させてしまうと、古い爪は徐々に浮き上がり、下から生えてくる新しい爪に押し出される形でポロリと脱落します。この際、無理に引っ張って剥がすと爪床を傷つけ、次に生えてくる爪の変形や肥厚を招く恐れがあります。浮いた爪は引っ掛からないよう爪切りで少しずつ整え、医療用テープや絆創膏で保護しながら自然脱落を待つのが鉄則です。