なぜ乙姫は、開ければ老人になってしまう玉手箱を、わざわざお土産として浦島太郎に渡したのだろうか。この最大の矛盾にも、冷酷な真実が隠されている。
一説には、玉手箱の中身は「放射性物質」や「未知のウイルス」だったのではないかと囁かれている。あるいは、超高速移動による時間のズレから太郎を保護していた「時間維持装置(ナノマシンなど)」の制御スイッチだったという説もある。箱を開けた瞬間にその保護シールドが消失し、太郎の身体は一瞬にして地球のリアルタイムの時間、つまり数百年の加齢を一気に引き受け、塵となった。乙姫は最初から、口封じのために彼に「兵器」を手渡していたのだ。