腕立て伏せは単なる「胸の運動」ではない。最新のバイオメカニクス研究によれば、正しいフォームで行う腕立て伏せは、大胸筋、三角筋前部、上腕三頭筋だけでなく、腹直筋や腹斜筋、さらには臀筋までを動員する「全身連動型のプランク運動」である。
バーベルベンチプレスとの決定的な違いは、肩甲骨の自由度にある。ベンチプレスではシートに背中を固定するため肩甲骨がロックされがちだが、腕立て伏せは肩甲骨が自然に動く。これにより、肩のインナーマッスルである回旋筋腱板が強化され、怪我に強い動ける身体が作られる。ただの筋肉の塊ではなく、神経系が統合された「動ける肉体」が手に入るのだ。