夜の街を取り巻く経済構造も一様ではない。若い世代のアルコール離れや、リアルな場でのコミュニケーションに対する価値観の変化により、従来の営業スタイルそのものが問い直されている。一方で、アンダーグラウンドなサブカルチャーやレトロ建築の価値を再評価するクリエイターたちが、周辺エリアにカフェやギャラリーを構える動きも目立ち始めた。
旧来の陰影を帯びた「夜の街」と、新しくオープンな「文化発信地」という二つの顔が同居する妙な歪さが、現在の九条という土地の魅力であり、同時に混乱の要因でもある。どちらのベクトルが勝つのか、まだ誰にも予測がつかない。