柄本明と安藤サクラの関係性を語る上で欠かせないのが、日本屈指の表現者たちが集う家系図の重厚さです。柄本明は劇団東京乾電池の座長を務め、半世紀近くにわたり日本の演劇・映像界の第一線に君臨する重鎮。その妻であった名バイプレイヤーの故・角替和枝さんとの間に生まれたのが、長男の柄本佑と次男の柄本時生です。
対する安藤サクラは、映画監督・俳優の奥田瑛二とエッセイストの安藤和津の次女であり、姉は映画監督の安藤桃子という錚々たる出自を持ちます。2008年の「あきた十文字映画祭」での出会いをきっかけに交際へ発展した柄本佑と安藤サクラが2012年3月に婚姻届を提出したことで、柄本家と安藤家(奥田家)という二大サラブレッド一家が親戚関係となりました。
世間からは「大御所同士の親戚付き合いは気苦労が多いのではないか」と推測されることも少なくありません。しかし、関係者や報道各社の取材によると、奥田瑛二と柄本明は互いの演劇論や映画へのスタンスを認め合っており、形式ばった親戚付き合いではなく、表現者としての節度を保った心地よい距離感を保ち続けています。