近年、同院が進めてきた「兵庫医科大学病院新病院棟整備計画」が完成を迎え、診療現場の景色は一変した。最新鋭の手術支援ロボットや高度な放射線治療装置が一堂に配置され、精密かつ低侵襲な治療が日常的に提供されている。学校法人兵庫医科大学による長年の研究成果と臨床現場が直結したことで、難治性疾患に対する治療の選択肢は飛躍的に拡大した。
特に注力されているのが、先進的な個別化医療である。高度先進医療・がん治療の分野では、遺伝子情報に基づいたプレシジョン・メディシンが実用化され、患者一人ひとりの病態に合わせた最適解が提示される。侵襲の少ない内視鏡治療やゲノム医療の導入により、身体的負担を抑えながら高い治療効果を上げる体制が整えられた。患者のQOL(生活の質)向上を最優先に掲げる姿勢は、先端医療の新たな標準をつくり出している。