一方、男子シングルもまた群雄割拠の時代を迎えている。その中心に立つのは鍵山優真だ。シルクのような滑らかなスケーティングと、精度極まる4回転ジャンプのコンビネーションは、国内外のジャッジから絶大な評価を獲得している。ケガを乗り越え、さらに洗練された演技構成点を携えてリンクに立つ姿には、エースとしての確かな自負が漂う。
だが男子の層の厚さは世界屈指だ。複数の4回転ジャンプをプログラムに組み込む若手や、成熟した表現力で魅了するベテラン勢がひしめく。ミス一つが命取りになる極限状態の中、4分間のフリースケーティングで誰がノーミスで滑り切れるのか。文字通り氷上の格闘技と呼ぶにふさわしい激戦が続いている。