勝負の明暗を分けたのは、後半に組み込まれた高難度コンビネーションジャンプの成功率と、エッジの正確さだった。日本女子のエースとして挑んだ坂本花織は、スピードあふれるダイナミックなスケーティングと圧倒的な演技構成点(PCS)で高得点をマーク。質の高いダブルアクセルや滑らかなステップシークエンスにおいて審判団から高い評価を獲得した。
一方で、ジャッジメントシートの細部を紐解くと、回転不足判定(アンダーローテーション)やエッジエラーの有無が、上位陣の差を数点差の中に押し込める直接的な要因となったことがわかる。採点競技としての厳格さが浮き彫りとなった瞬間であり、まさに勝者と追う者の戦術が交錯した圧巻の展開だった。