『春嵐』の最大の魅力は、日本語の持つ美しい響きと、口ずさみたくなる小気味よいライミング(押韻)にあります。特にサビの歌詞は、怒涛の勢いで押し寄せる言葉の連打が聴き手を圧倒します。
ここでは、歌唱や考察の核となる象徴的なセクションの歌詞をふりがな付きで紐解きます。
【サビ歌詞抜粋・ふりがな付き】 「春はるの嵐あらしが吹ふき荒あれる街まちで
奪うばい去さってよ 連つれ去さってよ
くだらない夜よるの底そこで溺おぼれる前まえに
あぁ 曖昧あいまいな愛あいで僕ぼくを汚よごして」
言葉の配置を見ると、「吹き荒れる」「奪い去って」「連れ去って」「溺れる前に」といった動詞が連続し、主人公の切迫した精神状態が見事に表現されています。母音の響きを揃えたリズム設計により、高速テンポでありながら歌詞が聴き取りやすく、耳に残りやすい構造を作り上げています。