『Livin on a Prayer 歌詞 意味』を深く理解するうえで欠かせないのが、登場人物である「トミーとジーナ(Tommy and Gina)」の置かれた過酷な境遇です。まずは楽曲の核となるヴァースとコーラスの対訳を通して、物語の全貌を紐解きます。
主要パートの英語歌詞と対訳(Livin on a Prayer 英語歌詞)
【Verse 1】
Once upon a time, not so long ago
(昔々、そう遠くない昔のこと)
Tommy used to work on the docks, union's been on strike
(トミーは港湾で働いていたが、労働組合はストライキ中)
He's down on his luck, it's tough, so tough
(ツキに見放され、本当に厳しい暮らしが続いている)
Gina works the diner all day working for her man
(ジーナは愛する男のために、一日中ダイナーで働き詰め)
She brings home her pay, for love, for love
(持ち帰るわずかな給料、すべては愛のため、二人の愛のために)
【Pre-Chorus】
She says, "We've got to hold on to what we've got
(ジーナは言う『今あるものをしっかり握りしめて離さないで』)
It doesn't make a difference if we make it or not
(この先うまくいくかどうかなんて関係ない)
We've got each other and that's a lot for love
(私たちにはお互いがいる、愛があればそれで十分よ)
We'll give it a shot!"
(やってやりましょうよ!』)
【Chorus(サビ)】
Whoa, we're half way there
(ウォー、まだ道半ば、やっと半分まで来た)
Whoa, livin' on a prayer
(ウォー、祈るような思いで必死に生き抜いている)
Take my hand, we'll make it I swear
(私の手を取って、絶対に乗り越えられると誓うから)
Whoa, livin' on a prayer
(ウォー、祈りだけを胸に、私たちは生きていく)
【Verse 2】
Tommy got his six-string in hock
(トミーは自慢のアコースティックギターを質屋に入れた)
Now he's holding in what he used to make it talk
(かつてギターに託して叫んでいた感情を、今は胸の奥に押し殺している)
So tough, it's tough
(辛いよな、本当に過酷な現実だ)
Gina dreams of running away
(ジーナはどこか遠くへ逃げ出す夢を見る)
When she cries in the night, Tommy whispers
(夜に彼女が涙をこぼすとき、トミーはそっと囁く)
"Baby, it's okay, someday"
(『大丈夫さベイビー、いつかきっと良くなる』)
Livin on a Prayer サビ 意味|「祈りだけで生きる」に込められた真意
タイトルおよびサビで繰り返される「Livin' on a prayer」という英語フレーズは、直訳すると「祈りにすがって生きている」となりますが、単に神頼みをして手をこまねいている状態ではありません。慣用表現として「確かな保証は何ひとつない崖っぷちの状況下で、一筋の希望と信念だけを武器に踏みとどまっている」という極めて切迫したニュアンスを持ちます。
トミーは失業し、大切な商売道具であり夢の象徴だったギター(six-string)を質屋に入れざるを得ないほど金銭的に追い詰められています。それでもジーナは「お互いの存在があるだけで十分」と鼓舞し、トミーは泣き崩れるジーナに「いつか報われる」と寄り添う。サビの「We're half way there(まだ半分来たところだ)」という叫びは、絶望の淵にいながらも「まだ人生は終わっていない、必ずゴールまで辿り着ける」と自らを奮い立たせる強烈な生存宣言なのです。