物語の主人公は、港湾労働者の青年トミーと、ダイナーで給仕として働く少女ジーナ。ふたりは若く、そして圧倒的に貧しい。レイオフによって職を失い、生活の糧を奪われたトミーは、大切なギターすら質屋に入れざるを得なくなる。
全米を揺るがした当時の過酷な経済状況が、若き恋人たちの肩に重くのしかかる。だが、ジーナは「愛があれば乗り越えられる」と涙を拭い、夜勤を重ねて彼を支える。汗と涙にまみれた労働者階級の日常を、ボン・ジョヴィは装飾を削ぎ落とした情熱的なエナジーで描いた。当時のハードロックシーンにおいて、これほどまでに生々しい若者の生活苦と愛をテーマにした楽曲は異彩を放っていた。