放送当時、現場には異様なほどの緊張感が漂っていたという。当時トップアイドルとして多忙を極めていた滝沢秀明にとって、教師と禁断の愛に落ちる男子高校生という極めてセンシティブな難役への挑戦は、役者人生を賭けた大勝負だった。未成年としての瑞々しさを残しながらも、大人の男へと変貌を遂げていく危ういグラデーションを、彼は鬼気迫る集中力で体現した。
一方、松嶋菜々子もまた、社会的なバッシングに晒されながら愛を貫くヒロインの葛藤を繊細に演じ分けた。深夜に及ぶ過酷な撮影スケジュールの中、ふたりが役作りに没頭するあまり現場でほとんど雑談を交わさなかったという逸話もある。妥協を許さない制作陣の熱量と、役柄に自らを捧げた役者陣の覚悟が、あの奇跡的な緊張感を生み出したのだ。