日本国内で激震が続くなか、事態を収束へと向かわせたのは所属事務所による真摯な事後対応でした。2018年11月13日夜、Big Hit Entertainmentは長文の公式発表を行い、「原爆被害者の方々を傷つける意図は全くなかった」とした上で、意匠の確認不足と配慮の欠如について全面的に謝罪しました。
さらに同社運営陣は、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)および韓国原爆被害者協会を直接訪れ、非公開の場で頭を下げて経緯を説明。被団協側も「核兵器の廃絶という普遍的な目標を共有することが重要であり、対立を煽ることは望まない」として謝罪を受け入れました。また、11月13日に行われた東京ドームのステージ上において、ジミン自身も客席を埋め尽くしたファンを前に、「この数日間、僕たちのことで日本のファンの皆さんだけでなく、世界中の方々にご心配とご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした」と声を詰まらせながら深々と一礼し、自らの言葉で騒動に言及しました。
そもそも、ネット上で囁かれる「BTS=反日」というレッテルは妥当なものなのでしょうか。彼らの過去の歩みを振り返ると、日本文化やファンへの敬意を示す無数の事実が存在します。
- 熱心な日本語習得とオリジナル楽曲展開:多忙を極めるスケジュールの合間を縫い、メンバーのRMやジョングクをはじめとする全員が日本語の勉強を継続。日本オリジナル楽曲(『Film out』や『Lights』など)を多数リリースし、ミリオンセラーを記録していること。
- 日本のカルチャーへの深い傾倒:幼少期から『NARUTO』や『ONE PIECE』『千と千尋の神隠し』などの日本アニメや漫画を愛好し、公式配信コンテンツでも日常的にその話題を楽しそうに語っていること。
- 日本人アーティストとの積極的なコラボレーション:back numberとの楽曲制作(『Film out』)や、坂本龍一氏との生前の交流(SUGAのソロアルバム制作時における対面対話)など、日本の芸術文化へのリスペクトを公に示してきたこと。
彼らが内面に抱いていたのは、政治的な反日思想というよりも、「母国韓国の教育環境で培われた無自覚なナショナリズム」と「グローバルスターとしての歴史的配慮の不足」がもたらした重大な不注意であったというのが、取材関係者やエンタメアナリストの一致した分析です。