受験指導で古くから使われているのが「メガフェプス(MEGAFEPS)」に代表される語呂合わせです。テスト対策の即効薬としては一定の役割を果たしてきましたが、多くの学習者が「なぜその動詞が動名詞を好むのか」を理解していません。メガフェプス動詞一覧まとめの背景にある、動名詞しか取らない動詞覚え方の本質的なロジックを整理します。
動名詞しか目的語に取らない動詞は、例外なく「すでに頭の中に具体的な行動の映像が浮かんでいること」を前提としています。これから向かう(未確定の)行為ではなく、すでに目の前で動いている映像があるからこそ、それを「やめる」「避ける」「楽しむ」ことができるのです。
- M(Mind:気にする):実際に起きている不快な状況を頭に生々しく思い浮かべるからこそ「気にする・嫌悪する」。
- E(Enjoy:楽しむ):未体験の未来は楽しめない。現実に起きている体験の真っ只中に身を置くからこそ「楽しむ」。
- G(Give up:諦める):すでに現実に進めていた行為を途中で手放す。
- A(Avoid:避ける):目の前に迫っている具体的なリスクや行動の映像が見えているからこそ「回避する」。
- F(Finish:終える):現実に進行していた動作があるからこそ、その幕を引いて「終わらせる」。
- E(Escape:逃れる):現実に発生している脅威から身をかわす。
- P(Postpone / Put off:延期する):具体的に予定されていた行動の映像があるからこそ「先送りする」。
- S(Stop:やめる / Suggest:提案する):進行中の動作をストップする/頭に浮かんだリアルな情景を提示する。
一方で、不定詞しか取らない動詞一覧に並ぶ動詞を見てみましょう。want(〜したい)、hope / wish(〜を望む)、decide(〜することを決める)、promise(〜することを約束する)、plan(〜を計画する)。これらはすべて、行為を行う時点では「まだ何も実行されていない」状態です。未来の目的地に向けて心の矢印を飛ばしているため、to不定詞としか結びつかない構造になっています。