1910年、フランスの化学者ジョルジュ・クロードがパリ万国博覧会で初めて公開したネオンランプは、商業サインとして20世紀の都市風景を決定づけた。その後、1960年代にはブルース・ナウマンをはじめとする現代美術家たちが、言葉と光を融合させたコンセプチュアル・アートのメディアとしてネオンを再定義する。
この光の系譜は、映画『ブレードランナー』や大友克洋の『AKIRA』が描いたサイバーパンクの退廃的かつ未来的な都市景観を通じて、視覚的な共通言語として世界中のユースカルチャーに深く刷り込まれた。現代のインテリアデザインにおいてネオンが放つ存在感は、単なる照明器具の枠組みを遥かに超えている。物理的な部屋の境界を溶かし、パーソナルな物語を空間に刻み込む装置として機能しているのだ。